【大阪大学2019】大問Ⅰ(B)

今回は2019年大阪大学(前期・外国語学部以外)大問Ⅰ(B) の入試問題を解説します。

例年通りの下線部和訳が出題されました。

この問題もすごく訳しにくかったです…

前問(A)と同じようにコツのいる和訳が求められましたね。

この問題は、直訳するだけではいけません。

全体の内容を理解したうえで、自然な日本語に直す必要があります。

では解説していきます!

問題

下線部を和訳せよ。

In recent years, study after study examining exercise and weight loss among people and animals has concluded that, by itself, exercise is not an effective way to drop pounds. In most of these experiments, the participants lost far less weight than would have been expected, mathematically, given how many additional calories they were burning with their workouts. Scientists involved in this research have suspected and sometimes shown that exercisers, whatever their species, tend to become hungrier and consume more calories after physical activity.

解説

<1行目>

In most of these experiments は難しくないですね。

「これらの実験の大部分において」と訳します。

Kaz
Kaz

ちなみに these experiments は前文の研究を指します。


participants は「(実験の)参加者」という意味です。

「被験者」や「被検体」と訳せるとさらにいいでしょう。

続く lost は lose (~を失う) の過去形ですね。

それ以降の far ~ mathematically までが名詞のカタマリとなり、この部分がこの文の O (目的語) となります。

[Point 1] 比較級の訳出

far less weight than would have been expected の訳出がこの問題のひとつのキーとなります。

副詞 far「はるかに」が、littleの比較級 less にかかっています。

そのため、far less weight (than ~) で「(~より)はるかに少ない体重」という直訳になります。

ですが、lost far less weight than ~「~よりはるかに少ない体重を失った」って変な日本語ですね?

そのため、the participants lost far less weight than ~ で「被験者の体重減少は~よりもはるかに少なかった」と訳しましょう。

thanの後は主語が省略されています。

例えば than (it is) expected のように、接続詞のあとに続く[主語+be 動詞] (この場合は it is )が省略されることはよくあります。

今回の場合は、would have been であり、単純な be 動詞ではないので、[主語+be 動詞]は省略されていません。

その代わりに、主語 it (=weight)が省略されています。

Kaz
Kaz

英語では、主語が明らかな場合はよく省略されます。


あ!would have been って見たことがあります!仮定法過去完了ですね!

Kaz
Kaz

…違います

確かに、その用法でも用いられますが、ここでのwouldは単なる推量(~だろう)です。

Kaz
Kaz

would は will よりも可能性が低くなります。

なので、would have been expected「予想されていたであろう」と訳します。

expect (予想する) ⇒ be expected (予想される) ⇒ would be expected (予想されるであろう) ⇒ would have been expected (予想されていたであろう)と訳し方が変化します。

Kaz
Kaz

ですが、予備校によってはここまで忠実に訳していない模範解答も見受けられ、訳出の程度については大学側の判断となるでしょう。

そして、副詞 mathematically は expected にかかります。

[Point 2] 前置詞 given

ここでの given は前置詞で、「~を考慮すると」という意味になります。

過去にも出題されたことがある重要表現です。

Kaz
Kaz

ちなみに、given (that) S V で「~であることを考えれば」という意味になります。この類義表現として in light of 「~を考慮すると」という表現もあります。


given 以下は、文の前半部分にかかります。

given は前置詞なので、もちろん後には名詞(のカタマリ)が続きます。

how many [名詞] は「どれだけ多くの[名詞]」と直訳できます。

they ~ workouts の部分が直前の additional calories を修飾しています。

ちなみに they は the participant を指します。

ですので、additional calories they were burning with their workouts を直訳すると、「彼らが運動することによって消費される余分のカロリー」となります。

Kaz
Kaz

workout は「運動」という名詞です。筋トレをよくする人は聞いたことがあると思います。

以上を踏まえて、given以下は

「運動でどれだけ余分に多くのカロリーが燃焼されたかを考慮すると、」

「運動によって普段よりもどれだけ多くのカロリーを燃焼させていたかを考えると、」

「運動によって増えたカロリー燃焼量を考慮すると、」などと訳すことができます。

ここまでの解答例:
これらの実験の大部分において、被験者の体重減少は、運動でどれだけ余分に多くのカロリーが燃焼されたかを考慮すると、計算上予想されていたであろう(数値)よりもはるかに少なかった。

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