【大阪大学2019】大問Ⅰ(A)

今回は2019年大阪大学(前期・外国語学部以外)大問Ⅰ(A) の入試問題を解説します。

例年通りの下線部和訳が出題されました。

すごく訳しにくかったです…

まったく自身がないです…

難易度は例年通りでしたが、コツのいる和訳が求められましたね。

では解説していきます!

問題

下線部を和訳せよ。

In December 1877, Thomas Edison made history by recording ‘Mary Had a Little Lamb’ on his phonograph and playing it back. This was not just ‘an epoch in the history of science’, it was a revolution for the human voice. Before then, hearing someone talk was exclusively a live experience: you had to be listening as the sounds emerged from the speaker’s mouth. We can read the text of great speeches that predate the phonograph, like Abraham Lincoln’s Gettysburg Address, but how exactly the president delivered the lines is lost forever. The phonograph captured the way things are said, and this can be just as important as the words themselves. When someone says ‘I’m all right’, the tone of their voice might in fact tell you they are not all right.

解説

<1行目>

Before then の部分は難しくないですね。

「それまでは(それ以前は)」と訳します。

Kaz
Kaz

ちなみに then は「エジソンが蓄音機を発明したとき(具体的には1877年12月)」を指します。

[Point 1] 知覚動詞・原形不定詞

[  ] の部分に注目しましょう。ここは名詞のかたまりですね。

重要なのは hear という知覚動詞のはたらきです。

どうして動詞 talk は過去形ではないのですか?

知覚動詞とは,hear や feel,see といった知覚や感覚(人の五感など)を表す動詞を指します。
そして,これらの動詞の後ろには【目的語+原形不定詞】を置くことができます。
【Point】 知覚動詞 + O(目的語) + 原形不定詞 = Oが~するのを…する
(例) I heard him speak Chinese. (私は彼が中国語を話すのを聞いた)

そのため,ここは「人が話すのを聞くこと」と訳します。

someone を「誰か」と訳しても構いません。

続いて、exclusivelyは「もっぱら」という意味です。

「独占的に」という訳のほうがよく使われますね。

Kaz
Kaz

よく広告などに exclusively for「~だけに(限定で)」という表現が使われます

聞きなれないかもしれませんが,よく使われる重要な単語ですので覚えておきましょう。


<2行目>

ここでの形容詞 live は「生の」という意味です。

live には「住む」といった動詞の用法もありますが,直前に冠詞 a があり名詞 experience を修飾していることから動詞ではないと判断できます。

a live experience で「生の経験」と訳せます。


コロン(:)はどう訳すのですか?

Kaz
Kaz

特に気にせず一つの文の句切れとして,ピリオドと同じように扱いましょう。

そのため,直後の you から新しい文が始まると考えれば分かりやすいです。


you had to be listening は中学英語の文法ですね。

「~しなければならない」という意味の have to (ここでは過去形)です。

直後には進行形を表す【be動詞+動詞-ing】 があります。

ものすごく簡単な例を示すと, I am eating breakfast. が挙げられます。

なぜここに進行形が用いられているか,それは感覚的な問題です。

この文章の筆者は「音を聞いている瞬間」を強調して表したかったのでしょう。

ですのでここは,you had to be listening「聞いていなければならなかった」「耳を傾けていなければならなかった」と訳しましょう。

なぜここに進行形が用いられているのですか?

Kaz
Kaz

簡単に言えば,感覚的な問題です。

この文章の筆者は「音を聞いている瞬間」を強調して表したかったのでしょう。

ですのでここは,you had to be listening「聞いていなければならなかった」「耳を傾けていなければならなかった」と訳しましょう。

そのため,直後の you から新しい文が始まると考えれば分かりやすいです。

[Point 2]  as の用法

次に as の用法についてみていきましょう。

as には品詞の種類や用法がたくさんあり,文章によって訳し分ける必要があります。

まずは,品詞を特定しましょう。

as には主に副詞,接続詞,前置詞の働きがあります。

それぞれに文法上での違いがありますね。

ではどうやって見分けるのですか?

Kaz
Kaz

as の直後に注目してみましょう。

直後に S (主語)と V (動詞)があるため,ここでの as は接続詞と判断できます。

 

接続詞 as には意味が6つほどあります。
~のように,~のままに,~につれて,~している時に(≒when),~だから(≒because),~だけれども

これらの中から,どの意味で使われているかを判断する必要があります。

少しめんどくさいですが,全ての意味をあてはめて一番文脈に沿うものを選ぶのが良いでしょう。

この場合は when と似た意味をもつ「~している時に」が合致します。


emerge from は「~から現れる,出てくる」という意味の重要単語です。

前置詞 from と一緒に覚えておきましょう。

the speaker’s mouth は「話し手の口」「話す人の口」と訳せます。

よって,as 以降は「話し手の口から音が出てくるときに」と訳しましょう。

ここまでの解答例:
それまでは,人が話すのを聞くことはもっぱら生の経験だった。話し手の口から音が出てくるときに耳を傾けていなければならなかったのだ。

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